「障がい者に優しい、機能的なファッション」
一見、素晴らしいことに聞こえるかもしれません。
しかし、よく考えてみてください。

皆さんがファッションに求めるのは「優しさ」だけでしょうか?
優雅さ、美しさ、そして華やかさ。
そう。ファッションには魅力が欠かせないのです。

ただし、障害のある方にとって機能性は不可欠。
開発を進めるほど、機能性と魅力を両立させることの難しさを痛感しました。

ところがある日、突然気づいたのです。
機能性を尖らせれば、誰も見たことのない魅力的なデザインが生まれる」という事に。

ユニバーサルデザインを、尖らせる。

次世代のユニバーサルデザイン(Next Universal Design)の魅力を広める。
それが、私達NUD.のミッション。

NUD.はタニグチアイと小川修史の2人で立ち上げた
ユニバーサルファッションをテーマとしたチームです。

NUD.のテーマである「優しさを尖らせる」をテーマに
ユニバーサルファッションの新たな可能性を開発し、
魅力を社会に啓発する活動を行っています。

講演活動やファッションショーの開催、アイテムの限定販売などを通して、
私達はユニバーサルファッションの魅力を世界中に広げる活動をしています。

機能性を、尖らせてみる。

「ジャケットを着たいけれど、袖に腕が通らない。」
麻痺のある方にとって、ジャケットは袖を通すのが難しいアイテム。
介助者に着せてもらったとしても、やはりストレスがかかります。

そこで、私達は考えたのです。
前から着れるジャケットを作れば良いと。

結果、「背中を魅せるジャケット」という発想が生まれました。
障害の有無に関わらず、「背中を魅せる」には魅力があります。
魅力は自然に広がる。それがユニバーサルデザインだと思いませんか?

固定観念を、打ち破ってみる。

「トップスとボトムス」というコーデの発想を
「レフト(左半分)とライト(右半分)」に変えてみてください。

左と右を分割できれば、介助者に着せてもらいやすくなります。
その日の気分に合わせて、左半分と右半分でコーデができます。
素材や色を変えるだけで、個性を表現できるのです。

固定概念はマジョリティの発想。固定観念を打ち破った先に、
魅力的なユニバーサルデザインの可能性が存在します。

NextUD JAPAN 2023

2023年10月、東京ビックサイトで開催された国際福祉機器展(H.C.R)2023にて、
ユニバーサルデザイン「NextUD」をテーマにしたファッションショー「NextUD JAPAN 2023」を開催いたしました。
(動画:一般社団法人保健福祉広報協会より提供)

TOP